DIY

駐車場に竹垣を作る

真砂土を入れて整地された駐車場は自分達の車を停めるだけなら十分に機能しているのですが、カフェのお客さんに使ってもらう駐車場なので、さらに手を加えてより安全で使い勝手の良い駐車場にしていこうと思います。

駐車場の東側は土地の境界線に石垣があり高さ1m程の段差になっているので、ここに柵を作って人が近づかない様に、そして誤って車が落ちない様に対策します。

計画

先ずは柵に使用する素材を決めます。一番最初に頭に浮かんだのは「竹」。竹やぶ整備でこの冬に切った竹がまだ残っており、これをゴミとして処分するのはもったいないので、資源として少しでも有効利用したいと常々から考えていました。

次に、素人がDIYで竹垣を作れるのか?そして、竹垣作りだけに長期間没頭する時間的余裕もないので、短期間で容易に出来るかという見極めをしたいと思います。そこで手に取ったのが、吉河功著の「プロに学ぶ竹垣づくり」という本です。この本は写真と図を使って施工例や作業手順が解説されており、紹介されている竹垣の種類も豊富です。

腰より低く柵の向こう側が透けて見える竹垣をぼんやりとイメージしていましたが、本を読んでいると「金閣寺垣」と呼ばれる竹垣が自分のイメージに合った竹垣である事が分かりました。この竹垣なら自分でも作れる気がしたので、さらに計画を進めます。

竹垣は東側に約9m、南側に約2mでL字型にする事に決めました。竹垣のデザインが決まったので、材料の準備に移ります。

材料準備

竹垣とは言っても、両端と中間には木の杭を使うので、ホームセンターに調達に行きます。両端の柱は親柱と呼ばれ、太めの柱を使います。ホームセンター巡りをして一番太かった直径7㎝の焼杉の杭を親柱に選びました。そして間に入れる柱は間柱と呼ばれますが、親柱より細めのものを使うのが一般的だそうです。しかし、あまり細くしすぎると使用する竹まで細くなるので、直径6㎝の杭を間柱に選びました。後は、釘とシュロ縄を購入してショッピングは終わりです。

次に竹の準備をします。竹は冬に伐採したものが虫が付きにくいと言われるので、全てこの冬に切った竹を使用します。竹を積んでいる場所のすぐ近くに竹垣を作るので、材料を用意するのは容易で、材料が足りなくなればすぐに追加で用意できるのは素人にとっては有難いです。

施工

初めての竹垣作りなので、先ずは南側2mの短い辺から作っていこうと思います。

木杭を埋めてから竹を張っていくのですが、この際は水糸を使って水平を取って丁寧に作業を進めます。

立子と呼ばれる縦の竹を張り終えたら、シュロ縄を使って一つずつ縛っていきます。男結び(別名:いぼ結び)で縛るのですが、きつく縛るのが難しい結び方で30回ぐらいやって、やっときつく縛れるようになりました。地道な作業なので暑かったり寒かったりするとツライ作業です。春先の良く晴れた暖かい日にすると、気分も良くて作業に集中出来ます。

ここまで来るとほぼ完成。後は、玉縁(たまぶち)と呼ばれる竹垣の上部を覆う竹をかぶせて、飾り結びで固定して完成です。

初めてで本を見ながらゆっくりと作業しても5時間程で完成しました。一度やってみると全工程が理解できて、次の9mの竹垣を作る自信が付きました。

日を改めて、次の竹垣作りを開始します。この竹垣は前回と同じデザインなので基本的には同じ様に作っていきます。ただ水平に伸びた押縁(おしぶち)と呼ばれる部材の長さが足りない為、2つの竹をかぶせてつなぐ必要があります。しかし、こういう職人技まで上述の本で解説されているので、特に困る事なく作業を進める事が出来ました。

そして、ひたすらと男結びを繰り返して、とうとう9mの竹垣も完成。

まとめ

今回の竹垣作りに掛かった費用は合計で4,894円でした。

以下、内訳です。

  • 焼杭70Φ L900 (親柱用) x 4本 – 1,512円
  • 焼杭60Φ L900 (間柱用) x 3本 -1,944円
  • シュロ縄 3mm(黒) x 200m – 1,218円
  • 丸釘 45mm x 1袋 – 110円
  • 丸釘 65mm x 1袋 – 110円

今回は自分で伐採した竹を使って竹垣を作ったので、かなり材料費を抑える事が出来ました。ちなみに、金閣寺垣の施工費用をネットで調べてみると1mあたり12,000円。今回は全長11mの金閣寺垣を作ったので、プロに頼むと132,000円の仕事だった事になります。もともと満足感が高かった竹垣作りですが、この金額を知るとさらにいい仕事をした感が増してきました。作業時間も15時間程だったので、労力の面からしても期待通りだったと言えます。

これなら何年か経って老朽化してもすぐに自分で作り直す事が出来ます。シュロ縄の寿命が7年程らしいのですが、正直それだけ持てば万々歳だと思います。鉄筋コンクリートを代表とする現代の建築物は確かに長持ちするけど使用後の廃棄が大変、一方で自然物を利用した昔ながらの工法だと長持ちはしないがすぐに作れて使用後は自然に還っていく。

現代では厄介者の竹も、元々は人の手で植えられて使われていたとの事。伐採して片付けるだけの存在だった竹でしたが、上手く利用してモノ作りをする事によって徐々に竹への見方が変わってきました。そして、もう少しで待ちに待ったタケノコの季節。竹とは上手く付き合っていきたいですね。