Food Forest

クローバーを使った土壌改良

agriculture: [意味]農業、農芸、農学(weblio英和辞典)

私の様な農業経験に乏しい人間が「農業」と聞くと「作物を育てる」ことと思ってしまいそうですが、農業の在り方について考えるならば、英語のagriculture(アグリカルチャー)という言葉の語源を知ると、また違った視点が生まれるはずです。この英単語はラテン語のager: 土地、cultura:育てるという意味の言葉から成っています。つまり、agri-cultureとは「土地を育てる」という意味を持った言葉であり、農業における土づくりの重要性や農業に対する姿勢を示していると思います。

このプロジェクトでは、長い間竹やぶであった土地を開墾して、食物が育つ畑に変えていく取り組みを行っていますが、これにはまず土地(土壌)を育てるところから始めるべきであると考えています。これについてビル・モリソンは、土地を蘇らせる為に費やした時間は無駄ではなく、植物は改良された土壌に力強く反応するので、すぐに遅れた時間を埋め合わせてくれると書籍で述べています。

竹の根を重機で掘り返して、果樹・野菜を植えるのが手っ取り早く見えそうですが、土づくりにかかる年月を考慮すると、このアプローチは急がば回れなのかもしれません。また、この土地が竹やぶとして過ごした間にも有機物の堆積は起きており、直感的に下手に手入れされた畑より良い状態に保たれていたという気がしています。なので、土づくりといっても出来るだけ人の手は加えずに自然に沿った形で進めて行こうと思います。

クローバーの種まき

竹伐採後は竹の葉っぱで覆われていた土地ですが、その葉っぱは堆肥作りに使ったので、今は土が見える云わば裸の状態です。この状態は土にとっては非常に都合が悪く、直射日光により土壌菌は死滅して、雨風で土壌が侵食されていきます。この状況を脱するには再び土壌を覆ってしまえばよいのですが、今後の土の育成を考えてマメ科の植物を被覆作物(カバークロップ)として利用しようと思います。

マメ科の植物の根には根粒菌が共生しており、その根粒菌により栄養分(窒素源)が土壌に放出されて、土壌改良が行われると言われています。

そこで白羽の矢が当たったのがクローバー(シロツメクサ)です。このクローバーに下草となってもらい、しばらくの間は土壌を侵食から守り、有機物を供給する役目を任せようと思います。

うんちくが長くなりましたが、作業自体は至って簡単です。

先ずはネットで種を購入します。ポチッポチッと1kgを2,500円ほどで購入しました。種が届いたら雨予報の前日に種まきをします。

種まきの際にはレーキで軽く土を引っ掻いてから種をまきました。まいた種の量は2アールに500gほどです。今回は種まき後に土をかぶせたりしていませんが、軽く土をかぶせる方が発芽率は上がるかもしれません。

種まきの次の日には予報通り雨が降ってくれたので、その後は水やりはせずに発芽を待ちます。播種6日後にはちらほらと新芽が出てきているのが見えてきました。播種10日後にはさらに新芽の数が増えて、地面に青のりをふりかけた様な見た目になってきました。

3月も後半に入り雨が降るたびに大きくなっていくのが見て取れます。しかし初めの内はクローバーの新芽を見たことがなかった為か正直これがクローバーか何なのか半信半疑で成長を見守る日々が続きました。そして、播種30日後ぐらいから葉っぱが広がってきてようやくクローバーと分かるような形になってきて、やっと種まきの成功を確信する事が出来ました。

ここからはカバークロップとしてクローバーに土を育ててもらいながら、徐々に植物の種類を増やし、高木・低木・下草と異なる植物が重層している食べ物の森(Food Forest)を作っていこうと思います。

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