農業

堆肥作り(1)

Anything that has lived once can live again.

現在の一般的な農業(近代農法)は、土地に大量の肥料を持ち込み、作物を育て、収穫して、持ち出す(出荷する)という、一方向に流れていく様な、言わば直線的な資源の流れで成り立っています。これに対して自然農法は「持ち込まない、持ち出さない」を理念としています。それは、土地で取れた資源を使って肥料を作り、その肥料を使い作物を作り、それがまた肥料になるという循環型の農法であり、野生動物が自然の恩恵を受けるかの様に、人が生産物の一部を享受するという形を目指した農法であります。

厳密な意味での完全な循環型を狭く限られた土地で実現するのは困難ですが、出来るだけ循環型の資源のサイクルを目指した畑作りを、ここカフェ青空でも行なっていこうと心がけています。

原料調達

ここの土地は竹やぶを切り開いた場所なので、堆肥作りの原料にも竹を使用します。

土壌は何にも覆われていない裸な状態にすると、日光・雨・風によって急激に劣化するので、これまでは伐採した竹の枝葉を地表に敷き詰めて天然のマルチにしていました。先ずは、ピッチフォークを使いこの枝葉を枝と葉っぱに分離して、葉っぱの部分を集めていきます。

写真後方の中央から右側に積まれているのが分離された枝部分です。伐採から1か月以上経っており、ほとんどの葉っぱは自然に落ちていきます。

堆肥作り開始

原料の準備が整ったところで、堆肥を積むための材料を調達します。早速、ホームセンターに行って、4mに切った鉄製のフェンスを3つ購入しました。そして、帰り際に100均に寄ってカードリングも購入します。

フェンスを使った堆肥置き場の利点は、どこでも好きな場所に組み立てれて、使い終わったら分解して片付けれる事です。組み立ても長方形のフェンスを円柱状にして、カードリングで留めるだけと凄く簡単です。この際の注意点は、組んだフェンス内の体積となりますが、最低でも1立方メートル以上はないと上手く堆肥作りが出来ません。私が購入したフェンスは幅0.9mx長さ4mなので、凡そ1立方メートルの簡易堆肥置き場となりました。

フェンスを組み立てれたら、そこに竹の葉っぱを積んでいきます。この際は堆肥の原料がよく濡れるように水をまきながら行いますが、雨の降った翌日などにすればその手間は省けれます。

竹の葉っぱを積んだところで堆肥作り開始となります。後は、基本的には微生物の力で堆肥と変わっていくので、週一回の切り返し作業以外は特にする事はありません。

順調に発酵が始まると2~3日で発熱し始め、冬の時期は湯気が立ってきます。堆肥の表面を触っても40℃ぐらいあり、中心部は60℃ぐらいまで温度が上がってきます。

注意点

堆肥作りは温度管理水分管理が重要です。堆肥作りにおける適正温度は一般的には60-70℃と言われていますが、そこまでの温度まで上昇させるには放熱を抑える為、ある程度の体積が必要です。これが上記の最低1立方メートルとなります。また、80℃以上になると堆肥作りに必要な微生物が死滅していくので、こちらは堆肥の切り返しで管理していきます。

水分管理については、堆肥がある程度湿った状態を維持しつつも、滴り落ちるほど濡らさない様に散水や切り返しで管理します。雨が続くような天気であれば、ブルーシート等を活用するのも良いです。

最後に堆肥作りに使う原料のC/N比(炭素率)について触れますが、有機物の分解には微生物の増殖が欠かせなく、その為には一定量の窒素分が必要となってきます。今回の堆肥作りでは、竹の葉っぱのみを原料としているのでC/N比は高めとなっています。C/N比を下げる為には、窒素分の多い(C/N比の低い)原料を足してやればよいのですが、その例としては牛糞や鶏糞などが挙げられます。

さて、今回は初めての経験となりますが、上記の点に留意しつつ5週間程かけて堆肥作りを行っていきます。竹の葉っぱが分解され、次は農作物として生まれ変わる事を想像しながら。

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