農業

原木しいたけ栽培(1)~仮伏せ~

田舎に移住してきてあっという間に1年が経ちました。

昨年は移住一年目にして米作りを始める事が出来て、食料自給率を上げるという取り組みが一気に前進したと感じました。今年は、野菜や米以外のジャンルの食材も生産して、さらに自給率を上げて食卓を賑わしたいと思います。

そこで、今回はずっと目を付けていた原木しいたけの栽培に挑戦したいと思います。

原木入手

しいたけの原木は晩秋から冬の間に伐られたものを使用して、春の日和が感じられ暖かくなるまでには植菌をする必要があります。

しいたけ栽培に適した木の種類は一般的にはクヌギナラと言われておりホームセンターでも1本1,000円ほどで販売されています。遊びで数本するぐらいならその価格でもいいですが、数十本仕掛けようと思うとかなり高額になりますし、なんせホームセンターに置いてある原木は細くて、いつ切った木か分からず素人目で見ても乾燥しすぎている印象なので、もう少し安価で良質の材料を手に入れたいところです。

どうやって原木を入手するかを考えていたら、隣の部落の人達が里山の整備で木を伐採している事を思い出しました。そこで、しいたけ栽培に使える原木を分けて貰えるか聞いてみると、どの太さの原木でも1本200円で売ってくれると教えてくれました。

伐採をしているのは年寄りばかりで一日3時間ぐらいしか作業しないので手伝いに来て欲しいと言われたので、伐採当日は原木を貰うついでに少し手伝いをする事にしました。

伐採当日は10人ほど人が集まっていたので、その中に混ざって伐った木の片付けを手伝います。

お目当てだったナラの木は1本90㎝に揃えて輪切りしてくれて、私の土地まで運搬して貰えました。まだチェーンソーを持っていない私にとってはここまでやってくれるとかなり有難いです。

この日は、直径10㎝から25㎝を超える木まで大小様々の原木を合計25本入手出来ました。手に入れた原木は、しばらくの間、竹を枕木にして日陰で乾かします。

駒打ち

しいたけ菌もたくさんの種類があるのですが、栽培方法の説明が詳しくされていて入手が簡単な森産業の森290号を種駒に選びました。インパクトドライバーに装着する「しいたけビット」と呼ばれるドリルビットも一緒に購入して準備完了です。

用意したインパクトドライバーはマキタ製のMTD001DSX。このインパクトを使って、先ずは原木に次々と穴をあけていきます。

次に、種駒を穴にいれハンマーで打って原木の表面と面一になるように押し込みます。

種駒は少しグロテスクな見た目ですが、特にベトベトと指にくっつく訳でもなく、しいたけの良い香りがするので、意外と楽しい作業でした。インパクトドライバーのバッテリーは穴を400個開けるとちょうど充電切れになったので、3日に分けて作業をして、合計で1,200個の種駒を打ち付けました。

仮伏せ

駒打ちが終わった原木は直射日光が当たらない場所で梅雨前まで棒積みして保管します。これを仮伏せと言い、地域や栽培環境によって方法が異なるみたいですが、私は大きなキンモクセイの木陰に置き、その上をヒノキの葉っぱで覆いました。基本的には自然の雨だけで良いと思っていますが、あまり乾燥するようだと水をかけて湿度の調整をしてやりたいと思います。

暖かくなって雑菌が活発になる前に、しいたけ菌に菌糸を伸ばしてもらい、雑菌が入って来にくい環境を作るのが仮伏せの目的です。

実際にしいたけの収穫が出来るようになるのは2夏過ぎた後の秋からなので、まだまだ1年半も先の事ですが、なかなかスーパーで見る事のない原木しいたけが生産出来るようになると秋の味覚が一つ増えて、その分楽しみも増えます。また、野菜の栽培に適さない日当たりの悪い土地を活用出来るというのも嬉しいことです。

それでは上手くしいたけ菌が活着してくれることを願って梅雨前まで待ちたいと思います。